2013年3月5日火曜日

3月定例会のご案内


にいがたファシリテーション授業研究会の小見まいこです。

さて、3月の定例会の日程が決まりましたので、ご案内いたします。
詳しい内容については、進行役の関野先生と相談して、追ってご連絡致します。

今年度最後ということで、総まとめ、
来年度に向けた方向性づくりなどができたらいいかなと話しておりました。

みなさんとワイワイ楽しくお話しする機会になるかと思いますので、
久しぶりの方も気楽にご参加ください!

■日時:2013年3月27日(水)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 6号館(詳しいお部屋は後日ご案内します)
■内容:「来年度に向けて、学びたいことを話し合おう」
※詳しい内容については、進行役の関野先生と相談して追ってご連絡致します。
■参 加 費:500円(お茶菓子と模造紙等の備品購入費としていただいております)

参加の連絡:ご参加いただける方は、お手数ですが事前に下記までご連絡ください。
info@miraisworks.com / 025-232-6141(事務局:みらいずworks
 
みなさまのご参加おまちしております!


小見まいこ

2月研究会のご報告


にいがたファシリテーション授業研究会の小見まいこです。
年度末のバタバタの時期ですが、
最近は青空を見ることも増え、春はもうすぐ♩というウキウキしております。

さて、2月のファシリテーション授業研究会の報告です。

■日時:2013年2月25日(月)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 6号館
■内容:「様々な参加型の話し合い手法を学び、比較、検討してみよう!」
■参加者:21名

ますは、新潟青陵大学の齋藤智先生より実践報告。
タイトルは、
「初年次教育におけるキャリア教育に対するKJ法を用いた参加型授業の試み」

【発表の要点】
■目的:KJ法を習熟すること、社会人講師の講義とKJ法による参加型授業の実施

■気づいたこと:
・意見集約や編集作業において、改善や進展が見られ、学生自身が学びを習得していった。
・自分の意見が尊重してもらって嬉しかったという学生の声があった。若者のコミュニケーションにおいては、語るが多いが、質問する、聴くということもすることで、コミュニケーション能力育成の可能性があると再確認。
→KJ法を進める際に必要な恊働とは、社会で求められる力である。
思考力、遂行力、探求力、コミュニケーション力が身に付いた。

・ファシリテーションの良さは、可視化されること。KJ法は、文脈が明らかになるので、自分の考えが出発点になり、最後は自分に返ってくる。
・KJ法を通して、リーダーの役割を自覚した生徒がいたり、自発的な工夫や行動をするようになった。
→複数回KJ法を用いた参加型授業の実施を繰り返すことで教育効果が発現する。

つづいて、新潟青陵大学の中村恵子先生より実践報告です。
タイトルは、カテゴリー化から構造化へ-M-GTAやTEMを用いた心の健康問題への対応に関する調査研究から-
【発表の要点】
■要旨:修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)や複線径路・等至性モデル(TEM)は質的な分析方法のひとつになります。KJ法を用いて、構造化やプロセス化を図ることができるのが良く、考え方として学校現場やファシリテーションに生かせるところがないか提案したい。

■目的:心の健康問題への対応において養護教諭がどのような判断をしているのか分析し、連携プロセスにおける養護教諭の役割について明らかにする。

■気づいたこと:
・たくさんの情報をKJ法を用いて情報整理することにより、意見の構造化がはかりやすい。
・各教員や関係者の声を聞き取り、それをフロー図にすることで、学校現場における危機管理の際などに活用できるのではないか。

最後はグループに分かれて、
今回の発表を受けて各学校や現場でどのように活用できるか話し合いました。

・KJ法の活用により、生徒が自ら動き出したのは、すばらしいと思った。
・中村先生の研究を聞いて、モト情報と集約した情報がどうつながっているのか、構造的にわかる。危機管理の部分で使える。
・あらかじめまとめ方を提示することで、多角的な視点で話し合える。時間がないときに話合いの視点があると話しやすい。
・見える化の構造化は、どうやったらできるのか?人が変わっても、学校独自のフロー図(マニュアル)があれば、引き継げる。つくっていくと我々でも実用的な構造図はできるかもと思った。できたらやってみたい。

などなど、活発な意見共有がされました。

発表いただきました齋藤さん、中村さん、ありがとうございました!
また随時実践報告を受け付けておりますので、
どうぞよろしくお願い致します。


2013年2月5日火曜日

2月の定例会ご案内

にいがたファシリテーション授業研究会事務局の本間莉恵です。
だんだんと寒さもゆるみ、春が近づいてきている感じがしますね。
桜が咲く日が待ちどおしいです。
さて、2月のファシリテーション授業研究会の日程・内容が決まりましたので、
ご案内いたします。
■日時:2013年2月25日(月)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 6号館(詳しいお部屋は後日ご案内します)
■内容:「様々な参加型の話し合い手法を学び、比較、検討してみよう!」
◇齋藤智先生(新潟青陵大学短期大学部)
「初年次教育におけるキャリア教育に対するKJ法を用いた参加型授業の試み」
(要旨)
KJ法を用いたキャリア教育の授業実践です。

◇中村恵子先生(新潟青陵大学)
「カテゴリー化から構造化へ-M-GTAやTEMを用いた心の健康問題への対応に関する調査研究から-」
(要旨)
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)や複線径路・等至性モデル(TEM)は質的な分析方法のひとつになります。
KJ法を用いて、構造化やプロセス化を図ることができるのがいいかなと思っています。
考え方として学校現場やファシリテーションに生かせるところがないか、提案できたらいいと考えています。
■参 加 費:500円(お茶菓子と模造紙等の備品購入費としていただいております)
参加の連絡:ご参加いただける方は、お手数ですが事前に下記までご連絡ください。
info@miraisworks.com / 025-232-6141(事務局:みらいずworks
 
みなさまのご参加おまちしております!
 
本間莉恵

2012年12月28日金曜日

1月新年会のご案内



1月の新年会のご案内です。

もちろん、飲むだけではありません!
ファシリテーション研究会ですので、
飲みながらファシリテーションをしたり、親睦を深める予定ですのでご期待ください。

2013年のはじまりの会、
初めての方も、久しぶりの方もどうぞお気軽にご参加ください(^^)

今回は予約が必要ですので、
1月21日(月)までに出欠のご連絡をいただけますでしょうか。

info@miraisworks.com
025-232-6141(事務局:みらいずworks)



<1月新年会のお知らせ>
■日時:平成24年1月24日(木)19:00~
■場所:コミュニティカフェ「鳥の歌」http://www.week.co.jp/gourmet/102512/
(025-228-3080)
■参 加 費:3,500円
■申込:ご参加いただける方は、お手数ですが事前に下記までご連絡ください。
info@miraisworks.com
025-232-6141(事務局:みらいずworks)


どうぞよいお年をお迎えください。

みなさんとの出会いと学び合いを楽しみにしております。

来年も明るく元気に笑顔で参りましょう!

12月定例会の報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会の小見まいこです。

もうすぐ2012年も終わりますね。
みなさんはどんな1年でしたでしょうか。

<12月定例会の報告>
■日時:平成24年12月17日(月)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 演習室
■内容:
     ビジョンゲーム(創造性を引き出すワーク)
 実践発表
 ・中学美術 共同制作におけるファシリテーション
 ・中学美術 中学生製作の映画上映、映画作りのプロセス
 ふりかえり
■参加者:17名

今回は、子どもの創造性を引き出す美術教育でのファシリテーションがテーマ。
ということで、はじまりは「ビジョンゲーム」という
まちづくりの現場で活用されている手法からスタート

「あなたの住みたいまち」
というテーマで
一人一枚ずつ選んできた写真を集めて、
グループで一つの物語をつくりました。

 オチのあるグループもあり、
 テレビ番組風に仕立てるグループもあり、
 一人の青年の物語をつくったグループもあり、
内容も発表方法も多彩。

一人ひとりの創造性が少し開かれたでしょうか。いつもとは違ったそれぞれのユーモアや表現力が伺えた楽しい時間でした。
 さて、本題の美術教育でのファシリテーションです。中学校美術の女性の先生方からの実践発表でした。

まずは、「共同作品制作の可能性」というタイトルでの発表です。
  
 「新潟市をアピールしよう」という授業での取り組みが印象的でした。ボール紙で立体作品(雪、ゆらぎ、万代橋)をつくって、新潟市の象徴的な建造物等で撮影する。その後、イメージが伝わっているか?道行く人々へリサーチ。最後には個人ポスターをつくって、いろいろなところに貼るなどの取り組みをされたそうです。

グループでの創作する際の話合いのプロセスは、一人ひとりのアイデアや表現が一つに形になっていくという、まさにファシリテーションのプロセスそのものですよね。
また、道行く人へのリサーチする、調べ学習をした後、伝わるようにポスター表現するなどは、聴く力、質問する力、表す力などまさに言語活動です。

今から10年以上の前の授業だそうですが、
熱心な先生方は生徒の気持ちに寄り添い、意欲を引き出す、
そもそもファシリテーター型教師なんだなと改めて気づかされました!


つづいては、美術の授業での映画制作についての発表です。

まずはじめに、中学3年生が撮影した映画を鑑賞。「中学生ってこんなこと考えているんだな 」「初々しい!」など感じつつ、最後は感動してホロっと涙が流れそうになりました。


 


 その後は、先生から映画製作の意義や流れなどについてのプレゼン。

映画製作の意義は、お互いの良さを見つける。苦手意識の克服につなげる。個人ではなし得ない活動を行うことにより、充実感・達成感を味わうとともに、多くの鑑賞者に美術の新たな支援を与えることだそうです。

出演者、監督や助監督、音声、撮影、脚本などたくさんの仕事があってはじめて完成する映画。そのプロセスには、話合い、合意、創造、葛藤、失敗などなど、たくさんのドラマがあったと思います。

映画づくりの成果としては、自己有用感の高まり、自ら考える力の向上、新たな気づき、自分の得意を活かした役割による自信の快復、人との関わりによる新たな長所の発見、相互理解の深まり、新たな気づき(メディア関連、協力・強調、地域の良さ)があったとおっしゃっていました。

二つの発表は「地域との関わり」が共通点。表現や関わり合いの中で、多様な価値観に出会い、いろいろな役割や働きに気づいていく。可能性あふれる美術教育の取り組みだと感じました。



 終わった後はグループに分かれて、感想や気づきの共有。

率先して、ファシリテーショングラフィックを書かれる先生もいらっしゃいました。
 「美術の授業だけでなく、学校課題の解決のための中核的取り組みになりそうだ」
「美術での関わりを通して、作り上げる楽しさ、表現する喜びを感じられそうだ」
「ぶれずにやり通している先生方がすごい」
「キーマンの先生が異動しても、その学校の伝統や文化として残ってほしい」
「地域への広がりも継続できたらいいですね」

などの感想が共有されました。

発表してくださったお二人、参加してくださったみなさん、
貴重な学びの機会をありがとうございました!!