2016年6月7日火曜日

5月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野です。

気持ちの良いお天気が続きますね。
このまま梅雨に入らないで欲しいなぁ~なんて思ってしまいます。

さて、大変遅くなりましたが、5月定例会のご報告です。

今年度初のわくドキワークショップ(定例会)は、
「ファシリテーションの基本に立ち返ろう」をテーマに、
3人のゲストをお招きし、ファシリテーションの基本であるプロセスづくりと、
ファシリテーションを行う上で大切な姿勢・心もちを学び合いました。

今年度最初!ということもあり、教師、学校関係者、企業、NPO、学生...様々な立場の方が集い、にぎやかな場となりました。



●ゲストのお話
新潟青陵大学の峰本義明先生と、新潟こども医療専門学校の渡辺彩先生に
事例発表をしていただき、
新潟県中学校教育研究会の山内伸二先生から「ファシリテーションの基本と授業づくり」と題してお話していただきました。


まずは、チェックインで「GOOD&NEW」。
今日初めて会った近くの人と、最近の良かったことや新たな発見を共有し合います。


事例発表①
「学習者自身が学習素材を選び、自由な学びをつくるためのプロセスづくり
~リーディングワークショップの実践~」

新潟青陵大学短期大学部 幼児教育学科
峰本義明 先生


「言語指導法Ⅰ」の授業実践をビデオ等で紹介しながら、国語の授業で学生が主体的に学びをつくるためのプロセスづくりについて、授業構成・授業計画をふまえてお話してくださいました。



学習者は、学習する自由と責任を持つ
=授業はその学習者に対応できるものであるべき

という、『学習者観の転換』がポイントでしたね!

授業のゴールや、本質的な『問い』を教師がしっかりと示せば、
学習者は、楽しみながら、責任を持って学びを自己選択していけることが
峰本先生の実践から伝わってきました。




峰本先生の事例発表を聞いて、感想や疑問を隣の人とシェア。
その後、質問タイムにうつりました。


例えば、
Q「生徒は”この授業で学んだこと”にどんなことを挙げていますか?」

→ビブリオバトルやBOOKトークなどを取り上げたが、「読む力」ではなく
「人と話す力、聴く力がついた」、「話すことが好きになった」という声が多かった

という質問のやり取りがありました。



事例発表②
「自分のリアル経験に基づいた、実践的な行動、思考プロセスづくり
~福祉・教育現場で働くために必要なリアル思考と対応の流れづくりの実践~」

新潟こども医療専門学校 渡辺彩先生


渡辺先生の方からは、「学生が”対話”をしながら学べる環境をつくる」ために
意識している行動・思考のプロセスづくりについて、専門学校での授業実践を基に
お話いただきました。



学校現場でのケース・メソッドを
学生がファシリテーショングラフィックを使いながらグループで検討していく事例を、
私たちも実際に体験!




これらの実践の中で、
学生のどのような学びが、どのように深まっていくのか
投げかけてくださいました。

同様に、質問タイムも盛り上がりましたね。
このような授業づくりにおいて、
『体験の違いによる学びの差異はどの程度のものなのか?』
ということが論点に。




最後に、

「『21世紀型能力』をつける授業改革はFTで!~ファシリテーションの基本と授業づくり~」

と題して、
新潟県教育研究会 山内伸二先生からお話いただきました。


これまでの授業・会議は、知識や技能の「習得」がメインでしたが、
目指す授業・会議の在り方としては、「活用」(21世紀型能力)が出来る場でなければ
いけませよね。



学び合う授業をつくるために、教師が必要な知識の枠組みとして
・教科の内容、知識
・指導の方法、知識
・生徒の(特性)知識
に重ねて、
『論理スキル』、『問題意識』、『対人スキル』が必要であるとのことです。

理科の授業(実験)を体験しながら、その具体的なスキルについて
みんなで理解を深めていきました。


実際の実験結果には、大盛り上がり!


質問タイムのあと、最後にふりかえりをしてクロージング。


今回ファシリテーションの基本に立ち返り、
ファシリテーター型の教師や職業人であるために
大切なエッセンスをたくさん得たので、
それぞれの現場で新たなチャレンジにつなげられるとよいですね!

次回の研究会も、素敵な学び合いの場をつくりましょう~!
お楽しみに(*^-^*)


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テーマ:「ファシリテーションの基本に立ち返ろう」

■日時:平成28年5月12日(木)19:0021:00


■場所:青陵大学 6号館


参加者:38人

■内容:
・チェックイン
・事例発表①「学習者自身が学習素材を選び、自由な学びをつくるためのプロセスづくり~リーディングワークショップの実践~」/新潟青陵大学短期大学部 幼児教育学科 峰本義明 先生
・事例発表②「自分のリアル経験に基づいた、実践的な行動、思考プロセスづくり~福祉・教育現場で働くために必要なリアル思考と対応の流れづくりの実践~」/新潟こども医療専門学校 渡辺彩先生
・講話「『21世紀型能力』をつける授業改革はFTで!~ファシリテーションの基本と授業づくり~」/新潟県教育研究会 山内伸二先生
・質問タイム、ふりかえり

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2016年4月16日土曜日

5月定例会のご案内

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。


4月もあっという間に後半に差し掛かりましたね。

今年で6年目となる「にいがたファシリテーション授業研究会」。
みなさんと一緒に、ますます素敵な学び合いの場にしていきたいです(^^)
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、5月定例会のご案内です。

今年度最初の定例会は、ファシリテーション入門編!


ファシリテーションの基本に立ち返り、
その本質をみなさんと一緒に見つめ直したいと思います。

初めての方も大歓迎!ご友人や、興味のありそうな方と一緒に、是非ご参加くださいね。

詳細は、また後日アップさせていただきます(^^)


▽取り急ぎ、日時をご案内いたします。

■日時:2016年5月12日(木)19:00~21:00

■場所:新潟青陵大学 6号館

■参加費:500円(学生は100円)

■申込み:
お手数ですが、以下のフォームに記入をお願いいたします。
http://goo.gl/forms/YaZgtu1wh2

3月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

お花見シーズンもひと段落し、本格的に新年度がスタート!しましたね(^^)
慌ただしく過ぎていくこの時期、、、みなさんいかがお過ごしですか?


さて、大変遅くなりましたが3月定例会のご報告です。

3月は、【学生企画】第二弾!
テーマは、「みんなで探る!大学生×中高生の可能性」です。


みらいずworksが行っている、高校生と大学生による対話型のキャリア教育授業「みらいずトーク」の大学生企画メンバーが、今回の定例会も企画しました。

現場の先生方や様々な立場の方と一緒に、中高生のキャリア意識や自己有用感を高める方法や、「みらいずトーク」の役割・意義などを探るべく、
今回、実際の「みらいずトーク」で大学生が高校生に対してはじめに行う紙芝居型のプレゼンを実演してもらい、各グループでそれを基に対話の場を設けました。



まず導入として行ったアイスブレイクも、今回は実際の高校生との授業で行う「びっくりポンセブン」というゲームです。


なかなか難しい!

続いて、「みらいずトーク」の簡単な説明と、
始めたこ経緯やれまでの授業の様子、今後の展望などについて
みらいずworks本間の方から説明がありました。



そして、さっそく「みらいずトーク」の実演です。
3グループに分かれ、各グループごとに2人ずつ、合計6人の大学生が、
自分のこれまでの人生を振り返って、そして今の自分に向き合ってつくった”紙芝居トーク”を披露してくれました。




12分間の紙芝居が終わったら、グループごとに感想やメッセージを伝え合います。

良いとおもったところ、もう少し聞きたいと思ったところ
を付箋に書き分けて出し合いました。








それを2セット繰り返しました。(^^)







各大学生による紙芝居の実演とグループ内でのフィードバック活動後、
「みらいずトークを通じて、高校生と大学生の自己理解とキャリア意識に
どんな効果や可能性が生まれるか」というテーマについて、
各グループごとに意見を出し合いました。





「大学生と高校生。お互いに未完成だからこそ、一緒に頑張ろうという感覚がある」

「自由であるがゆえ、本質に迫れれる。」

「一人じゃしんどいけど、高校生と一緒だからこそ、今に向き合うことが出来た。
大人に対してではなく、高校生にだからこそ、さらけ出せた部分がある。」

「教師とでは距離が空いてしまっているが、年の近い教師・家族以外の人との関わりは、視野や価値観を広げるきっかけになる」

・・・・ect

実際に現場に高校生と対峙してみて・紙芝居をつくってみて・聴いてみて、等の、
たくさんの想いや考えが共有されていました。

その後、グループごとの意見を全体でシェア♪




参加した大学生からは、
「自分のつくった紙芝居を様々な立場の方に見てもらうことができて、
新たな発見が沢山あった。何より、聞いてもらえて嬉しかった」

参加してくださった様々な立場の大人の方からも、
「紙芝居がとても面白かった!刺激をもらった。」等の声が沢山上がりました。

紙芝居というツールを使って、今の自分やこれまでの自分をさらけ出し、
お互いのこれからの一歩に向けて語りかける「紙芝居トーク」。

中高生と大学生、という関係のみならず、
どんな立場の人同士でも、少しずつお互いに自己開示しながら
一緒に未来について考える場や機会をつくっていけたら素敵ですね。



今回企画を共にしてくれた大学生メンバーの皆さん、そして参加者のみなさん、
ありがとうございました(^^)

今年度も、にいがたFT研究会の定例会に是非足を運んでくださいね!


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テーマ:「みんなで探る!中高生×大学生の可能性」

■日時:平成28年3月9日(火)19:0021:00

■場所:青陵大学 6号館



参加者:27人

・チェックイン
・みらいずトークの説明
・紙芝居トーク実演
・グループトーク
・全体シェア
・ふりかえり

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2016年2月14日日曜日

3月定例会のご案内

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

今日はバレンタイン!
甘い匂いがあちこちで漂う1日ということで、なんだかソワソワしますね。(^^)

さて、3月の定例会についてご案内いたします。

3月は、前回大好評だった『学生企画』の第二弾!ということで、
「みんなで探る!大学生×高校生(中学生)の可能性(仮)」をテーマに
学生が企画・進行を担当します。

大学生が、高校生や中学生と関わる場を通して、
お互いにどのような成長や変化が生まれるのか。

今回は「ナナメの関係」をリアルに再現しながら、
大学生と一緒に学校現場や地域での可能性を探ります。

大学生はもちろん、地域や学校等で多様な人と触れ合いながら、
子どもたちに多様な関係性を育んで欲しいと感じていらっしゃる
先生、保護者、NPO、の方々など、どなたでも気軽にご参加くださいね。♪

学生メンバーが企画を準備して、お待ちしています!

よろしくお願いいたします(^^)


■日時:平成28年3月9日(水) 19:00~21:00

■場所:新潟青陵大学 6号館
 
■参加費:500円(学生は100円)

■内容:【学生企画】「みんなで探る!大学生×高校生(中学生)の可能性(仮)」

■申込み:
お手数ですが、以下のフォームにご記入をお願いいたします。
http://goo.gl/forms/gFqKvCGDUw

2016年2月11日木曜日

1月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

今日は、まるで春が来たかのような柔らかな日差しが気持ちいいですね。
ゆっくりとまちを歩きたいようなウキウキ感が嬉しいです。

さて、遅くなりましたが、1月の定例会のご報告です。



1月のテーマは、「思考ツールを使った授業を体験してみよう!」。
新潟市立関屋小学校から滝澤隆幸先生をお招きし、思考ツールを使った国語の模擬授業をしていただきました。

まずは、チェックイン。
近くの人と4~5人のグループになって、「いまのきもち」と
「じつは・・・」という言葉に続く”自分の紹介文”を共有し合いました。

「じつは・・・」という言葉を意識するだけでも、自分の新たな側面や考えが引き出されますね。

思考ツールのウォーミングアップ?も終わったところで、
さっそく滝澤先生の模擬授業に移ります。



滝澤先生は、思考ツール(シンキングツール)について勉強されていて
子どもたちのより深い思考を促すために、ご自身の国語の授業にも活かしていらっしゃるとのこと。

今回は、2つの模擬授業をしてくださいました。

まずは、「子ども句会をしよう」というタイトルの俳句づくりの授業です。

アイデアを広げてく際に「イメージマップ」を使いがちですが、今回はこちらのチャートを使ってアイデアを膨らませていきました。イメージマップだと、関連付けがしづらく、子ども達の思考もあまり広がりにくのだそうです。


真ん中に「テーマ(冬)」が書かれたシートを中心に、4~5人のグループになって、それぞれ3分間で
順に「そのテーマのイメージ(冬のイメージ)」、そのまわりに「テーマについてのエピソード(冬のエピソード)」を書き込んでいきます。

それをもとに、俳句作り。
真ん中の「冬」というキーワードは、俳句の季語だったのですね。


グループでそれぞれがつくった俳句を詠み合い、味わいました。


このように、3階層に分けてイメージを広げていく方法は
作文などにも応用可能だとのこと。

実際に子ども達の前で行った板書も紹介してくださいました。↓


言語活動を通して自分のイメージが広がっていく実感や、
それを俳句に落とし込み、味わい合う楽しさを感じることができました。

2つ目は、小学校4年生の「上」の教科書にある
「ヤドカリとイソギンチャク」という題材を使った授業です。

「ピラミッドチャート」というツールを使って、文章を読み解いていきました。



ピラミッドチャートを使って、文章の構造やその根拠について理解を深めました。

みんなで書き込み、話し合いながら、
スッキリと思考が整理されていくプロセスを実感することが出来ました。






最後に、2つの授業を通して気づいたことや学んだことを
「KPT」というフレームでふりかえり。


K(Keep)・・・良かったこと
P(Ploblem)・・・課題
T(Try)・・・次に活かすこと

シンキングツールの様々な場での活用の方法を探りつつ、
とにかくいろんな場で失敗を恐れず試してみることが大切だよね!
という意見が多く出ていました。

みなさんの様々な場での実践やネタがたまってきたら
またみんなで学び合う場をつくりましょうね。(^^)

滝澤先生、参加者の皆さん。素敵な学びのキッカケをありがとうございました!

次回3月は学生企画です。
お楽しみに~!


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テーマ:「思考ツールを使った授業を体験してみよう!」

■日時:平成28年126日(火)19:0021:00

■場所:青陵大学 6号館

講師 :新潟市関屋小学校 教諭 滝澤隆幸 先生

■参加者:26人

・チェックイン
・模擬授業①②
・KPTを使ったふりかえり
・感想シェア

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2016年1月8日金曜日

1月定例会のご案内

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

2015年はブログを溜め込んでしまったので、、、(すみませんっ。)
2016年を気持ちよくスタートさせるために!
これから更新していきたいと思います。

2016年もこの研究会で、みなさんと共に学び合うことが楽しみです。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、早速ですが
今年最初の定例会のご案内です。

1月のテーマは、「思考ツールを使った授業を体験してみよう!」
新潟市立関屋小学校 教諭 滝澤隆幸先生に国語の模擬授業をしていただき、
皆で思考ツールやファシリテーションを使った授業や場づくりの可能性を探ります。

是非、お越しください(^^)


■日時:平成28年126日(火)19:0021:00

■場所:青陵大学 6号館

■テーマ:「思考ツールを使った授業を体験してみよう!」
 講師 :新潟市関屋小学校 教諭 滝澤隆幸 先生
■参加費:500円(学生100円)
■申込み:お手数ですが以下のフォームにご記入下さい。
                    → http://goo.gl/forms/NU3Mmuujae


よろしくお願いいたします。