2016年2月11日木曜日

1月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

今日は、まるで春が来たかのような柔らかな日差しが気持ちいいですね。
ゆっくりとまちを歩きたいようなウキウキ感が嬉しいです。

さて、遅くなりましたが、1月の定例会のご報告です。



1月のテーマは、「思考ツールを使った授業を体験してみよう!」。
新潟市立関屋小学校から滝澤隆幸先生をお招きし、思考ツールを使った国語の模擬授業をしていただきました。

まずは、チェックイン。
近くの人と4~5人のグループになって、「いまのきもち」と
「じつは・・・」という言葉に続く”自分の紹介文”を共有し合いました。

「じつは・・・」という言葉を意識するだけでも、自分の新たな側面や考えが引き出されますね。

思考ツールのウォーミングアップ?も終わったところで、
さっそく滝澤先生の模擬授業に移ります。



滝澤先生は、思考ツール(シンキングツール)について勉強されていて
子どもたちのより深い思考を促すために、ご自身の国語の授業にも活かしていらっしゃるとのこと。

今回は、2つの模擬授業をしてくださいました。

まずは、「子ども句会をしよう」というタイトルの俳句づくりの授業です。

アイデアを広げてく際に「イメージマップ」を使いがちですが、今回はこちらのチャートを使ってアイデアを膨らませていきました。イメージマップだと、関連付けがしづらく、子ども達の思考もあまり広がりにくのだそうです。


真ん中に「テーマ(冬)」が書かれたシートを中心に、4~5人のグループになって、それぞれ3分間で
順に「そのテーマのイメージ(冬のイメージ)」、そのまわりに「テーマについてのエピソード(冬のエピソード)」を書き込んでいきます。

それをもとに、俳句作り。
真ん中の「冬」というキーワードは、俳句の季語だったのですね。


グループでそれぞれがつくった俳句を詠み合い、味わいました。


このように、3階層に分けてイメージを広げていく方法は
作文などにも応用可能だとのこと。

実際に子ども達の前で行った板書も紹介してくださいました。↓


言語活動を通して自分のイメージが広がっていく実感や、
それを俳句に落とし込み、味わい合う楽しさを感じることができました。

2つ目は、小学校4年生の「上」の教科書にある
「ヤドカリとイソギンチャク」という題材を使った授業です。

「ピラミッドチャート」というツールを使って、文章を読み解いていきました。



ピラミッドチャートを使って、文章の構造やその根拠について理解を深めました。

みんなで書き込み、話し合いながら、
スッキリと思考が整理されていくプロセスを実感することが出来ました。






最後に、2つの授業を通して気づいたことや学んだことを
「KPT」というフレームでふりかえり。


K(Keep)・・・良かったこと
P(Ploblem)・・・課題
T(Try)・・・次に活かすこと

シンキングツールの様々な場での活用の方法を探りつつ、
とにかくいろんな場で失敗を恐れず試してみることが大切だよね!
という意見が多く出ていました。

みなさんの様々な場での実践やネタがたまってきたら
またみんなで学び合う場をつくりましょうね。(^^)

滝澤先生、参加者の皆さん。素敵な学びのキッカケをありがとうございました!

次回3月は学生企画です。
お楽しみに~!


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テーマ:「思考ツールを使った授業を体験してみよう!」

■日時:平成28年126日(火)19:0021:00

■場所:青陵大学 6号館

講師 :新潟市関屋小学校 教諭 滝澤隆幸 先生

■参加者:26人

・チェックイン
・模擬授業①②
・KPTを使ったふりかえり
・感想シェア

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