2018年2月26日月曜日

2月 問いづくりワークショップのご報告

2月22日(木)、「フィナーレ!問いづくりワークショップ」を、新潟青陵大学にて開催いたしました。

3月24日(土)に行われる「にいがたファシリテーション授業研究会 フィナーレ!ワークショップ」では、ゲストの堀公俊さんに「堀さんの〈ism〉を引き出す」というテーマで、ファシリテーターとしてのあり方、姿勢など、主にファシリテーションマインドに関する質問を投げかけます。
フィナーレ当日、堀さんへの質問を考えることを目的に、この問いづくりワークショップを開催しました。



プログラムとしては、以前にも当研究会で開催しました「Active Book Dialogue(アクティブ・ブック・ダイアログ、以下「ABD」)」という手法で、堀さんと中野民夫さんの共著である『対話する力――ファシリテーター23の問い』(堀公俊・中野民夫、日本経済新聞出版社、二〇〇九年)を全員で読んでいきます。



以前、ABDを実施した際のブログはこちら↓
http://niigataft.blogspot.jp/2017/04/3.html

現役教員や高校生など、多様な8名の方々にお集まりいただきました。

まず、チェックインとして、半円状で座っていただき、「所属・名前・おすすめの本」を一言ずつ聴いていきました。ABDを初めて体験される方もいらっしゃったため、お互いの本にまつわる思いやエピソードを共有し、アイスブレイクも兼ねてお互いの緊張をほぐします。

次に、ABDの紹介をしました。
※ABDについては、こちらの公式サイトをご参照ください。(http://www.abd-abd.com)



ABDは、大きく「コ・サマライズ」「リレー・プレゼン」「ダイアログ」によって、各人で読んだ本の知識をジグソー法のような形で再構成し、深い学びを得ることを目指しています。今回は、「リレー・プレゼン」の時間を省略し、アレンジした内容でプログラムを構成しました。

1冊の本を裁断して割り振ったパートを各自で読み、要約文をつくる「コ・サマライズ」から、ABDは始まります。担当パートの要約について、一人一人がA4用紙にまとめていきます。



続いて、その内容をギャラリーウォークによって確認し合います。堀さんのファシリテーションマインドについて学んだところで、堀さんへの質問づくりを含めたダイアログの時間に入ります。堀さんと中野さんの対談を読んで、「いま心に浮かぶこと」をベースに、「堀さんに投げかけたい質問」を出していきます。その付箋を1枚の模造紙に集約しました。





その付箋(問い)を基に、堀さんへの質問をどのように展開していくか、流れや質問の順序、内容などを精査し、当日の流れを具体的に考えていきます。



「ご自身がファシリテーターとなる前に、そもそも、ファシリテーターという存在をいつ、どのように必要だと思いましたか?」のように、堀さんのバックグラウンドを引き出す問いや、「ファシリテーターとして、どこまで引っ張りどこから委ねるか? 」「生成的な対話の本質を、子どもたちにどういうプロセスで伝えていく?」などのあり方とやり方(How to BeとHow to Do)のお話など、質問の内容は多岐にわたりました。また、「ファシリテーターとしての自分をどう評価してゆくのか?」をはじめとして、ファシリテーターとしての自分に対するフィードバックや評価をどのようにして得ればよいのか、といった疑問も上がっていました。



 最後に、どのようにこれらの質問を投げかけるか、当日の流れや順序を大まかに整理し、今日の感想や気付きを共有して、ワークショップは終了しました。プログラムの時間が当初のものと変わってしまい、難航するような場面もお見せしてしまいましたが、参加して下さった皆さまのご協力のおかげで、堀さんへの問いを抽出することができました。本当にありがとうございました。



1か月後の「フィナーレ!ワークショップ」で、今回皆さまと考えた問いを堀さんに投げかけるのが楽しみです。引き続き、皆さまのご参加をお待ちしております。

【みらいずworks学生スタッフ 上山晃平】

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