2015年9月16日水曜日

9月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

またまた大変遅くなりましたが、9月定例会のご報告です。


9月の定例会では、8月に行った夏のセミナー後に挙がった
地域教育プログラムについてもっと深めたい!という声をもとに
地域連携について、もう一歩!学び合う会としました。

「地域づくりのプログラムを体験し、地域連携のコツを学ぶ」をテーマに、
広域圏の地域づくりを推進する中間支援組織である
NPO法人都岐沙羅パートナーズセンターの事務局長 斎藤主税さん(まちづくりプランナー)をゲストにお招きし、実際にワークを体験しつつ、ポイントをお話いただきました。







アイスブレイクを終えた後に、まずはグループごとにプログラムづくりのブレストを行いました。
各グループごとにテーマを決め、「アイデア」と「提供できること(具体的な情報)」の二つの要素を出していきます。


 とにかく沢山!!楽しみながら出し合います。









「アイデア」と「提供できること(具体的な情報)」を掛け合わせて、
具体的に”新しい連携のカタチ”のイメージを膨らませました。





一通りワークが終わると、
斎藤さんから「地域と協働で授業を企画するポイント」をお話いただきました。



実際に、村上中等教育学校(5年生)で行った授業の例に、
着実にゴールするためのプロセスデザインの重要性をお話くださいました。

『まちづくりや教育は、自分以外の他者に自発的になってもらわなきゃ意味が無い。
「人が動く」その仕掛けをいかにつくるか。』

かつては、マスディア型の「AIDMA」が人々の行動原理とされてきましたが
現在は、ソーシャルメディア型の「SIPS」がキーワードであると斎藤さんは語ります。

▷SIPSという考え方

S (Sympathize:共感する)
I (Identify:確認する)
P (Participate:参加する)
S (Share&Spread:共有・拡散する)

つまり、今の世の中は「共感」がカギとなる訳ですね。
共感が入口となり、人々の行動変容に繋がります。

今回の村上での授業でも、生徒たちがまず地域で活躍する方々の想いに触れたことで
その後自らヒアリングを行ったり、自発的に行動する姿が見られたそうです。


そのため、企画作りのポイントとして
「ねらいと達成目標、前提条件の明確化」が先→目標を達成するためのプロセスをデザインする
ということが挙げられます。

つまり、「基軸デザイン」→「組織デザイン」→「プロセスデザイン」→「場と手法のデザイン」という流の『トータルプロセスデザイン』をしっかり行うことが、やはり重要なのですね。







最後に、感想を共有してクロージング。

「自分の固定観念を捨てきれていなかった。もっと深めたい」
「絵に描いた餅ではなく、いろいろな企画を改めて考え直したいという思いが湧き上がりました!」
などの感想が挙がりました。

ソーシャルメディアの時代と言われていますが、たしかに「共感」をいかに生み出すかということって、難しいですよね。
でも、やはり「人」と協働していくので、その入り口は「共感」だということに納得しました。
そして、「人」の想いや願いをカタチに出来る、
トータルプロセスデザインの力もつけていきたいと、今回改めて感じることが出来ました。


斎藤さん、参加者のみなさん、学び多い時間をありがとうございました!!!

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■日 時:2015年9月15日(火)19:00~21:00
■場 所:新潟青陵大学
■参加者:26名
■内容:「地域づくりのプログラムを体験し、地域連携のコツを学ぶ」
 
講師:NPO法人 都岐沙羅パートナーズセンター
    事務局長 斎藤主税さん(まちづくりプランナー


・アイスブレイク
・ブレスト~プログラムづくりを体験
・斎藤さんのお話
・ハーベスト・ふりかえり

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