2014年3月3日月曜日

2月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。
3月に入ってもう3日が経ちます。今日は雛祭りですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ冷え込みますので、体調管理にはお気を付けくださいね。


さて、2月の定例会のご報告です。



今回は、テキスト体験ファシリテーション第2弾!ということで!

田上町立田上中学校、安中校長先生と永野先生をお呼びして、「ファシリテーションを活用した職員研修」を体験しました。

『みんなが主役!わくわくファシリテーション授業』第三部に掲載されている内容です。



まず、安中校長先生から「どうして職員研修にファシリテーションを用いたか」
というお話をして頂きました。

田上中学校は、平成20年度から職員研修にファシリテーションを導入しており、平成22年度から継続的に活用しています。
安中校長先生は、前任校から学校評価を大切にされていて、特に一人ひとりの先生方の参画意識が高まるためには、その年の課題が浮き彫りになった時に、小グループで話し合いをすることが重要であるというお考えをお持ちでした。
そんな中、出会ったのがファシリテーション。
実際にやってみると、チームビルディングの効果が素晴らしいと感じられたそうです。
圧倒的に発言による情報量が増え、3年目の若い先生から「こんなに楽しい会議は始めて!」という言葉を聞くほど。先生方の参画意識が高まり、次の年度になっても学校課題に対する意識を継続することが出来たのと同時に、1人ひとりの先生方の教育活動が活発になり、生徒の活動も充実してきたとのことでした。


次に実際に、その職員研修の内容を模擬体験しました。

「どうすれば学習意識を高めることができるか」をテーマに、
ファシリテーションを用いて各グループごとに話し合っていきます。


まずはチェックインとして
「今日の研修会に期待すること」を
ミニホワイトボードを使って、グループ内で共有。



その後、ファシリテーターとライターを決めて
話し合いを進めていきます。



5分前になったら、それぞれホワイトボードに
具体策を3つ程度にまとめていきます。














その後、各グループの発表。

ライターが主に書いたFGと、まとめのホワイトボードをもとに
テーマに対するグループの考えを全体で共有していきます。



その後、各グループに戻って今日の成果と課題を話し合います。
それについても簡単に全体でシェア。

「自分の意見をたくさん言うことが出来るから、問題が身近に感じられる!」
「面白くて、わくわくするとアイデアがたくさん浮かぶ!」
「FGは構造化することがやっぱり難しい~!」

などなど、たくさんの意見が挙がりました。



最後に、参加者の方から安中校長先生に「ファシリテーションを用いた会議だと、
意見が収束出来ないことがあるのでは?」という質問がありました。

安中先生の答えは、対策が拡散してしまった場合も、「学校」という組織の中では
その後の研究推進委員会や運営委員会で収束することが可能である、とのこと。

職員研修の後、それを基に運営委員会等で出された具体策や方針については
職員に返した時に、先生方はファシリテーションを用いて話し合った内容を覚えているため、
先生一人ひとりの参画意識が各段に高まるそうです。

先生同士の信頼関係も築くことが出来るというのも、ファシリテーションを用いた研修の
醍醐味なのではないかと思います。
また、このような会議をしていると、日頃子どもの意見を十分に引き出していないのではないか
と先生方が自問することが多くあり、授業改善にもつながっているそうです。


今回も、先生方や校長先生、教頭先生はもちろんのこと、
行政、民間、NPO、学生など様々な立場の方が参加してくださいました。

今回の気づきを基に、学校現場を始めいろいろな場所で
更にファシリテーションを用いた場づくりが広がっていったらなと思います。


安中校長先生、そして進行を担当して下さった永野先生、
ありがとうございました。

来月の定例会もお楽しみに!














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■日 時:2014年2月26日(水)19:00~21:00
 
■場 所:新潟青陵大学 6号館6201号室
■参加者:28人

■内 容:テキスト体験ファシリテーション!第2弾
【職員研修】田上町立田上中学校 安中校長先生 永野先生
 
 
・導入
・今日の流れ
・グループワーク
・全体シェア
・感想共有
・質疑応答
 
・ふりかえり
 
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