みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、事務局学生スタッフの上山晃平です。
今年も残すところ3か月を切りましたね。冷え込みも徐々に厳しくなってきましたが、体調など崩されていませんでしょうか?
さて、10月4日(水)に開催されました、10月定例会の様子をについてご報告いたします。
10月のテーマは、「ファシリテーション・グラフィック道場!~みんなで学ぼう~」。
ファシリテーション・グラフィック(FG)は、「議論を見える化」する技法です。
話し合いの内容(発言や意見、アイデア)を、ホワイトボードや模造紙などに文字や図形などを使って分かりやすく表現することで、共通の枠組みで話し合う議論をつくることができます。
「話し合いがどこまで進んだか、何が決まったか」という議事録としても活用できます。
(参考:『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』)
FGを学び合う場は、過去にも当研究会で開催されました。
そのときの様子はこちら→http://niigataft.blogspot.jp/2014/05/5_26.html
「主体的・対話的で深い学び」が教育界のキーワードになっている昨今、子どもたちが「自ら考え、他者と対話しながら学びを深める時間」はますます求められていくことでしょう。
その対話の際、まさに活用できるのがFGというスキルです。
子どもたちがファシリテーターとして育つために必須のFGスキルですが、「まずは自分でFGを描いてみよう!」ということで、学校や企業の方から学生まで、多様な方にご参加いただきました。
まず、今回の趣旨を簡単に説明したあと、チェックインを行いました。自己紹介といまの気持ちを3人グループで共有し、会がスタートします。
次に、みらいずworks代表理事である小見まいこさんから、「FG・上達のポイント」と題したレクチャーをしていただきました。
ライター(描く人)は、「共有→発散→探究→集束」という話し合いの流れを意識すること、その場にいるファシリテーターと事前に打ち合わせをしたりして、密に連携を図ることなど、即時実践に向けたポイントが紹介されていきます。
また、単に描いてそのままにせず、「決まったことや内容をいかに次回へ生かすか」が重要である、というお話もありました。ただ描いているだけの「壁の華」にならないよう、「何のために描いているのか」という目的を忘ないようにしたいですね。
レクチャーを経て、いよいよ参加者の皆さんにもFGを実践していただきました。
1人1枚の模造紙を使い、ある話し合いを聴きながらFGを描いていきます。
話し合いは「発散テーマ」と「集束テーマ」の2つで行いました。
そのテーマも参加者の皆さんから募り、発散テーマを「『働き方改革』って何?」、集束テーマを「働き方改革を実現するためのヒントを絞る」としました。
壁一面に模造紙が貼られ、参加者の皆さんが準備を終えたところで、話し合いがスタートします。
話し合いのスピーカーも参加者の皆さんから募り、ご協力をいただきました。
話し合いで出た発言や意見、アイデアを一人一人がグラフィックに落としていきます。
途中、自分以外の人が描いたグラフィックを見るギャラリーウォークを挟み、「こんな描き方があったのか!」「こう描けば見やすくなるんだ…」といった、自分1人では発見できない気付きを得つつ、皆さんの個性が詰まった様々なグラフィックが完成しました。
最後にフィードバックとして、ふりかえりワークシートに記入していただきました。
「よかった点」「改善できる点」「次にやってみたい、生かしたい点」を書いていき、自分なりの感想や気づき、反省をまとめていただきました。
その後、3人グループで「FGをどこで、どのように生かすか」というお話を共有し、定例会は終了しました。
特に、ギャラリーウォークでお互いのグラフィックを見合う場面のとき、参加者の皆さんが活発に交流し合っていた姿が印象的でした。
ギャラリーウォークの時間を過ぎてもお話を続けている方がたくさんおられましたので、「互いにフィードバックし合える時間」をもう少しとりたいところでした。
しかしながら、そうした自然な交流が生まれた場を実現でき、有意義な時間になったと思います。
FGは、どんな現場でも活用できる手法です。
学校現場はもちろん、議論には必要不可欠なものとして、FGがより様々な場に広まってほしいと思います。
また、次回の記事で、にいがたファシリテーション授業研究会より大切なお知らせがございます。詳細は近日中にアップいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。
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<10月わくドキワークショップ>
日時:2017年10月4日(水)
場所:新潟青陵大学 6号館 6201講義室
参加者:25名
内容:
・チェックイン
・レクチャー「FG・上達のポイント」
・実践練習
・1人会議(自分なりのふりかえり)
・グループ共有
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【事務局学生スタッフ 上山晃平(新潟大学人文学部4年)】
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