2015年4月2日木曜日

3月定例会のご報告

みなさん、こんにちは!
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

4月になりました。
新潟市は桜の開花はまだですが、蕾がふくらみ春の匂いが漂っています。
気持ちを新たに、頑張っていきたいものですね!

さて、遅くなりましたが3月定例会のご報告です。

3月は
新潟市ご出身の大島秀子さんをお招きして、
「インプロ(即興演劇)体験ワークショップ」を行いました!


「お~しまん」こと大島秀子さん。
 
インプロとは、英語のimprovisation(=即興)の略称で、事前に台本による稽古を行わず
即興で行われるスタイルの演劇のことをいいます。
インプロに関する理念や、求められるパフォーマンスは様々だそうですが、
大島さんはキース・ジョンストン(1933-)のインプロ理念に基づいて活動されている方です。
 
インプロのメカニズムについて、
当日頂いた大島さんのレジュメを抜粋したいと思います。
 
彼(ジョンストン)は、「客席にる観客の気分で舞台に上がれ」と説きます。
それは、人は衆目に曝される舞台上を日常空間とは異質なものとしてとらえており、
そこでは客席(=日常空間)にいるのと同じように振る舞うことが
いかに困難であるかということを示しています。事前に台本が用意されるでもなく、
綿密な稽古や打ち合わせも無いまま、衆目に曝されながら即興でシーンを進めていく
営みには、「失敗したらどうしよう」「この先どうしたらいいか分からない」などの
不安や恐れがつきます。さらに、観客に加えて共演者からの評価に対する懸念が
生じることもあります。それらが心理的な負担となり、演者を「ありのまま」ではいられなくさせ、
共演者や場に対する感受性を鈍らせたり、ストーリーを展開する上で
望ましくない反応を引き起こしたりしがちなのです。
 
しかし、失敗を恐れ、リスクを避けるというのは、人間が安全に生きるために培う能力で
番人に備わっているべきものです。ただ、インプロでストーリーを展開するには必要に応じて
それらの働きを解除する必要があります。
観客に見てもらうべく舞台に上がり、
いかに先の見えない不安や失敗のリスクに挑めるか。
ジョンストンは、「失敗して、楽しくいなさい。(screw up and stay happy)」と説きます。
~中略~
お互いを尊重し、大切に扱うという基盤があってこそ、
安心して無防備になることができ、失敗も出来るのです。
 
プレイヤー(演じる者と、遊ぶ者という意味があります)は、
そんな境地を目指して稽古を重ねます。
 
 
今回の2時間のワークショップの中でも、参加者一人ひとりが場をつくっていく
感覚を味わうことが出来ました。
 







参加者のみなさんの感想として
「とにかく楽しかった!」「気持ちの解放が出来て、リフレッシュできた」などの声がありました。
写真からも、イキイキとしたみなさんの表情がうかがえますね。

このインプロのメカニズム・考え方は、ファシリテーションという考え方にも通ずるところがあり、

普段から皆さんのそれぞれのファシリテーション現場でも生かしていけるなぁと思いました。


この研究会も、もっとみんなで創りあげていく場にしたいですね。

今年度の定例会も、是非ご参加ください(*^^*)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■日 時:2015年3月26日(木)19:00~21:00
 
■場 所:新潟青陵大学 6104体育実技室
 
■参加者:30人

■内 容:
 
「インプロ(即興演劇)を体験しよう!」

ゲスト 大島秀子さん
 
・オープニング
・インプロワークショップ
・ふりかえり

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

0 件のコメント:

コメントを投稿